2012-01-01から1年間の記事一覧

Field Emission

One of the students of my labo and I have been studying the field emission from carbon nanotubes (CNTs). This emission is the current of electrons from a CNT by quantum tunneling. The emission rate is given by the FN formula. We are now th…

科学イベント

もう10日ほど前のことになるが、日本科学未来館で小学生を対象に「うちゅうのおはなし」と題して講演をしてきた。これは今、ほぼ1ヶ月に1回のペースで行っている一般相対論講座でお世話になっている NOTH.JP の方々からのご提案で実施したものである。前橋の…

カーボンナノチューブ・ブラックホール・非可換幾何学

専攻科の特別研究(大学の卒業研究にあたる)で学生とカーボンナノチューブからの電界放出現象について調べている。カーボンナノチューブとは、炭素原子がシート状にいくつも繋がった「グラフェン」を筒状に丸めたものである。筒の半径がナノスケール(10の…

何の見返りも求めないってのがいいじゃないか

今日は高専ロボコン関東甲信越地区大会だった。群馬高専から出場した2チームは両方とも準決勝に進出したが、惜しくもそこで敗れてしまった。しかしどちらもギリギリまで勝敗がわからない、熱い戦いをしてくれた。うち一つのチームは特別枠で全国大会に出場す…

Time-Dependent System

I have been thinking about the application of a time-dependent harmonic oscillator. The problem finding time-dependent harmonic oscillator itself is long-standing and fascinating one in many fields, e.g., quantum optics. In the context of …

今年はよく飛ぶ

明日から学生を引率して社会見学旅行(高専では修学旅行のことをこう呼ぶ)のために北海道へ行ってくる。それにしても今年は移動が多い。6・7・8月には1週間ずつ,カナダ・スウェーデン・再度カナダへ出張だった。8月中は仕事の打合せなどで長野へ4回ほど行…

Fuzzy Disc

On the fuzzy disc we are investigating now: Because of truncation to the Heisenberg algebra with finite degrees of freedom, there appear some terms that are not included in the original algebra. How can we re-interpret them in the context …

体の中を通す

本当の「速読」のために1. 初読時は気に入ったフレーズや重要そうな式があっても,ノートやメモは取らない 2. 計算を確認しない 3. 読了後,やはり意味がある本だと感じていたら,類書を3~4冊読む 4. それらを要約して喋ってみる 5. それらをしてもまだなお…

忍耐力ではなかった

学生から学ぶことは本当に多い。今日は卒業生が二人、研究室を訪ねてきてくれた。ひとりは数学、もうひとりは物理の道へ進んだ学生である。その二人と話していて、ある話題が持ち上がった。それは、学生の中にはどんな難解な教科書であってもとにかく先へ先…

時の経つのは…

実家の長野に帰省。長野オリンピックの前に長野を出て京都に移ってしまった僕は、帰省するたびに「本当にここに住んでいたのだろうか」という思いに駆られる。道路も建物も、土地の様子がすっかり変わってしまった。加えて不況のせいで潰れてしまった店も多…

表現者

先週の金曜、無事にカナダから帰国した。引率していった学生達はそのまま残って1ヶ月の英語研修を受ける。僕は連れて行っておいてきたというわけだ。日曜には専攻科生の研修受講者達も1週間遅れて出発したので、その手伝いで成田に行ってきた。ところでカ…

ウォータールー2日目

昨日学生達は面接を受け,日本で行ったペーパーテストの点数と会わせてクラス分けが行われた。そんなわけで今日から本格的に研修が始まったのだが,午前中に教室を覗いたときにはかなり硬い表情をしていて,緊張しているのが丸わかりだった。先生ばかりか他…

ウォータールー行き

気付けば7月も残り僅か。日曜からは英語研修に参加する学生を引率してカナダ・ウォータールー大学に行ってくる。ウォータールーでの2年間のポスドク(博士研究員)を終え,5年前日本に帰ってきたときはまさか毎年のようにウォータールーに行くとは思ってもみ…

学生に限った話ではない

今日から、というか一昨日の土曜からというか、うちの学校も夏休みに入った。金曜の最後のコマに僕の講義があったのだが、終わった瞬間の学生たちの「終わった〜!」という喜びの叫び(?)には思わずこっちもニコッとしてしまった。「夏休み」、いい響きだ…

暑さとワクワク感

松丸本舗が9月末を持って閉じるとのこと。残念だ。しかし松岡さんが捲土重来を期すとおっしゃっているので,むしろスケールアップしてやってくるであろう次に期待することにした。それにしても前橋は暑い。関東地方がほとんどそうなのかもしれないが,昨日の…

話したこと

今日の授業中に学生に話したこと。どれだけクオリティが高くても、締切に遅れたら何にもならない。6割の完成度でも期日より前に出す方がまだマシ。問題集はとにかく最後までやりきること。初めてその単元を学ぶときはともかく、総復習をするときは基礎レベル…

帰国

国際会議を終え、ただいま帰国。思っていたより気温は低いが、さすが日本、やっぱり蒸すな。重い荷物を抱えて歩いたらあっという間に汗だくになった。しかしこのジトッとした夏も悪くない。子供の頃の記憶がこの湿度と切り離せないからだ。乗換地のアムステ…

発表終了

国際会議4日目。今日は自分の発表があった。今回はストリングのセッションに申し込んだ。この Marcel Grossmann Meeting という国際会議は午前中は全体で1つのセッション,午後は細かく分野をわけていくつかのセッションを同時並行で走らせるスタイルなのだ…

国際会議

6月30日からMG13という天文・宇宙物理学関係の国際会議でストックホルムに来ている。出発する2日前に論文を投稿したのだが,その作成のために根を詰めたのと,最近の校務の疲れが溜まったのか,出発前日から扁桃腺が腫れて熱が出てしまった。おかげで行きの…

祭りのあと

今参加している国際会議でもヒッグズ粒子発見の話は当然話題になっている。神の粒子ついに発見か。だが,一つの時代が終わったような感じがしてむしろ寂しくも思える。今から一年ほど前に,とんでもない知的興奮を味わった。その興奮の余韻を出来るだけ長く…

全校で山に登った→法事で実家へ行った→出張だった

書きたくなるような出来事がある日は疲れていて書くのがしんどい。で、逆に書く元気がある日は書くほどの大した話題もない。なかなかうまくいかんものだ。と、当たり前のことをボーっと考えている暇があったら論文を仕上げねば。この三日間ほとんど進められ…

夜学

結婚して子供も出来ると,生活スタイルは朝型になる。早朝の活用は大事だが,夜でないと進まない仕事もある。朝っぱらからニヤリと笑って何かを企む人はあまりいないだろう。研究も同じで,少し野心的なことや冒険的なテーマを扱うには夜でないと難しい。冷…

また動き出した

だいぶ時間を取られていたけど,ようやくまたいろんなことが回り出した。まあ4月いっぱいは年度当初ということもあるし仕方ないだろう。だが未来へと繋がっていくことを続けていかないとだんだんストレスが溜まってくるものだ。昨年度からこれはと思うもの…

出前授業

小学校1〜5年生を対象に宇宙の話の出前授業をしました。 「昔の人がどうやって地球が丸いことを見抜いたのか」の説明を頷きながら聞いてくれたのは嬉しかった! 地球の公転速度を求める計算も、ワイワイ言いながら楽しそうにやってくれて感動したなあ。「先…