2015-01-01から1年間の記事一覧
高専で担任をしていたときもそうでしたし,小学生向けの出前授業をしていると保護者の方からいろいろと悩み相談を受けるのですが,悩みの原因が保護者の方の誤解にあることも多々あります.少しでもそういう誤解をなくしていければいいなあと思い,いろいろ…
この1年間,群馬の上毛新聞にて第23期オピニオン委員を務めました.およそ2ヶ月に一度,科学や教育に関する小文を寄稿する機会を与えて頂きました.執筆した7回分の文章の全文が上毛新聞のHPに掲載されておりますので,どうぞご覧下さい.第1回「学問への意…
このところ,「よい例題」とはなんだろうかということをよく考える。教員をしていると,できる生徒というのは先生がどんな授業をしようが関係なくできるのだなと思わされることがある。何となくでも目標をすでに持っていて,勝手に勉強や経験を積んでいくか…
前回と今回の最初を使って運動量保存則と力学的エネルギー保存則について講義。力積や仕事といった量の定義から入って具体的な計算まで見せたのでしんどい学生も多かったと思うが,得意の雑談で休憩を入れながら引っ張った。あとはどのくらい自分で練習して…
講義に盛り込みたい内容の取捨選択でいろいろ試行錯誤している。大きく分ければ4つに分類できる。1. 物理という見方 物理屋は自然現象をどういう風に見ているのかということ。例えば保存則の背後に対称性があるとか,初期条件を決めて微分方程式を解いていく…
本日の『入門物理学』。前回説明した運動方程式について,物体が2体以上あるときの解き方の具体的なコツをサッと紹介。今日のメインテーマは保存則。様々な保存則の使い方の前に,保存則の背景には対称性という自然の持つ「美しさ」があることを話した。対称…
本日の『入門物理学』の講義内容。ニュートンの運動方程式とはどういうものかから始まって,ベクトルの有用性と次元の関係に飛ぶ。ハウスドルフ次元の話まで紹介し,シェルピンスキーの三角形やコッホ曲線の話を先週の逆2乗則は空間が3次元であることの証拠…
上毛新聞のコラム「視点 オピニオン21」に寄稿させていただいているのだが,昨日が原稿締切だった第4回目の記事はオリジナリティについて書いた。別の場所でも何度か書いてきたが,これについては明石散人氏のいう「オリジナリティの基準とは根元ではなく分…
上毛新聞「視点 オピニオン21」欄に,3回目の文章を寄稿しました。今回のテーマは「この世界は3次元空間か:見えるものが全てとは限らない」です。どうぞご覧ください。
今日は学芸大の入学式だった。引き続いて行われた新入生歓迎講演会では,「HERO」「海猿」「龍馬伝」「ガリレオ」などの脚本を書かれた福田靖さんが講演された。福田さんが脚本家というお仕事に至るまでの紆余曲折や苦労話を面白く,魅力たっぷりに語って下…
本日4月1日付で,東京学芸大学教育学部自然科学系基礎自然科学講座物理科学分野准教授に着任いたしました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
上毛新聞「視点 オピニオン21」欄に,2回目の文章を寄稿しました。今回のテーマは「当事者意識を持つ:自分の頭で考えるということ」です。どうぞご覧ください。